Japanese(i)
28 イエス言ひたまふ『更に幸福なるかな、神の言を聽きて之を守る人は』 29 群衆おし集れる時、イエス言ひ出でたまふ『今の世は邪曲なる代にして徴を求む。されどヨナの徴のほかに徴は與へられじ。 30 ヨナがニネベの人に徴となりし如く、人の子もまた今の代に然らん。 31 南の女王、審判のとき、今の代の人と共に起きて之が罪を定めん。彼はソロモンの智慧を聽かんとて地の極より來れり。視よ、ソロモンよりも勝るもの此處にあり。 32 ニネベの人、審判のとき、今の代の人と共に立ちて之が罪を定めん。彼らはヨナの宣ぶる言によりて悔改めたり。視よ、ヨナよりも勝るもの此處に在り。 33 誰も燈火をともして、穴藏の中または升の下におく者なし。入り來る者の光を見んために、燈臺の上に置くなり。 34 汝の身の燈火は目なり、汝の目正しき時は、全身明るからん。されど惡しき時は、身もまた暗からん。 35 この故に汝の内の光、闇にはあらぬか、省みよ。 36 もし汝の全身明るくして暗き所なくば、輝ける燈火に照さるる如く、その身全く明るからん』 37 イエスの語り給へるとき、或パリサイ人その家にて食事し給はん事を請ひたれば、入りて席に著きたまふ。 38 食事前に手を洗ひ給はぬを、此のパリサイ人見て怪しみたれば、 39 主これに言ひたまふ『今や汝らパリサイ人は、酒杯と盆との外を潔くす、されど汝らの内は貪慾と惡とにて滿つるなり。 40 愚なる者よ、外を造りし者は、内をも造りしならずや。 41 唯その内にある物を施せ。さらば一切の物なんぢらの爲に潔くなるなり。 42 禍害なるかな、パリサイ人よ、汝らは薄荷・芸香その他あらゆる野菜の十分の一を納めて、公平と神に對する愛とを等閑にす、されど之は行ふべきものなり。而して彼もまた等閑にすべきものならず。 43 禍害なるかな、パリサイ人よ、汝らは會堂の上座、市場にての敬禮を喜ぶ。 44 禍害なるかな、汝らは露れぬ墓のごとし。其の上を歩む人これを知らぬなり』 45 教法師の一人、答へて言ふ『師よ、斯かることを言ふは、我らをも辱しむるなり』 46 イエス言ひ給ふ『なんぢら教法師も禍害なる哉。なんぢら擔ひ難き荷を人に負せて、自ら指一つだに其の荷につけぬなり。 47 禍害なるかな、汝らは預言者たちの墓を建つ、之を殺しし者は汝らの先祖なり。 48 げに汝らは先祖の所作を可しとする證人ぞ。それは彼らは之を殺し、汝らは其の墓を建つればなり。 49 この故に神の智慧いへる言あり、われ預言者と使徒とを彼らに遣さんに、その中の或者を殺し、また逐ひ苦しめん。 50 世の創より流されたる凡ての預言者の血、 51 即ちアベルの血より、祭壇と聖所との間にて殺されたるザカリヤの血に至るまでを、今の代に糺すべきなり。然り、われ汝らに告ぐ、今の代は糺さるべし。 52 禍害なるかな教法師よ、なんぢらは知識の鍵を取り去りて自ら入らず、入らんとする人をも止めしなり』 53 此處より出で給へば、學者・パリサイ人ら烈しく詰め寄せて、樣々のことを詰りはじめ、 54 その口より何事をか捉へんと待構へたり。