Luke 15:22-32

Japanese(i) 22 されど父、僕どもに言ふ「とくとく最上の衣を持ち來りて之に著せ、その手に指輪をはめ、其の足に鞋をはかせよ。 23 また肥えたる犢を牽ききたりて屠れ、我ら食して樂しまん。 24 この我が子、死にて復生き、失せて復得られたり」かくて彼ら樂しみ始む。 25 然るに其の兄、畑にありしが、歸りて家に近づきたるとき、音樂と舞踏との音を聞き、 26 僕の一人を呼びてその何事なるかを問ふ。 27 答へて言ふ「なんぢの兄弟歸りたり、その恙なきを迎へたれば、汝の父肥えたる犢を屠れるなり」 28 兄怒りて内に入ることを好まざりしかば、父いでて勸めしに、 29 答へて父に言ふ「視よ、我は幾歳もなんぢに仕へて、未だ汝の命令に背きし事なきに、我には小山羊一匹だに與へて友と樂しましめし事なし。 30 然るに遊女らと共に、汝の身代を食ひ盡したる此の汝の子歸り來れば、之がために肥えたる犢を屠れり」 31 父いふ「子よ、なんぢは常に我とともに在り、わが物は皆なんぢの物なり。 32 されど此の汝の兄弟は死にて復生き、失せて復得られたれば、我らの樂しみ喜ぶは當然なり」』