John 11:2-16

Japanese(i) 2 此のマリヤは、主に香油をぬり、頭髮にて御足を拭ひし者にして、病めるラザロはその兄弟なり。 3 姉妹ら人をイエスに遣して『主、視よ、なんぢの愛し給ふもの病めり』と言はしむ。 4 之を聞きてイエス言ひ給ふ『この病は死に至らず、神の榮光のため、神の子のこれに由りて榮光を受けんためなり』 5 イエスはマルタと、その姉妹と、ラザロとを愛し給へり。 6 ラザロの病みたるを聞きて、その居給ひし處になほ二日とどまり、 7 而してのち弟子たちに言ひ給ふ『われら復ユダヤに往くべし』 8 弟子たち言ふ『ラビ、この程もユダヤ人、なんぢを石にて撃たんとせしに、復かしこに往き給ふか』 9 イエス答へたまふ『一日に十二時あるならずや、人もし晝あるかば、此の世の光を見るゆゑに躓くことなし。 10 夜あるかば、光その人になき故に躓くなり』 11 かく言ひて復その後いひ給ふ『われらの友ラザロ眠れり、されど我よび起さん爲に往くなり』 12 弟子たち言ふ『主よ、眠れるならば癒ゆべし』 13 イエスは彼が死にたることを言ひ給ひしなれど、弟子たちは寢ねて眠れるを言ひ給ふと思へるなり。 14 ここにイエス明白に言ひ給ふ『ラザロは死にたり。 15 我かしこに居らざりし事を汝等のために喜ぶ、汝等をして信ぜしめんとてなり。されど我ら今その許に往くべし』 16 デドモと稱ふるトマス、他の弟子たちに言ふ『われらも往きて彼と共に死ぬべし』