Japanese
(i)
29 オリブといふ山の麓なるベテパゲ及びベタニヤに近づきし時、イエス二人の弟子を遣さんとして言ひ給ふ、
30 『向の山にゆけ、其處に入らば、一度も人の乘りたる事なき驢馬の子の繋ぎあるを見ん、それを解きて牽ききたれ。
31 誰かもし汝らに「なにゆゑ解くか」と問はば、斯く言ふべし「主の用なり」と』
32 遣されたる者ゆきたれば、果して言ひ給ひし如くなるを見る。
33 かれら驢馬の子をとく時、その持主ども言ふ『なにゆゑ驢馬の子を解くか』
34 答へて言ふ『主の用なり』
35 かくて驢馬の子をイエスの許に牽ききたり、己が衣をその上にかけて、イエスを乘せたり。