Japanese(i)
42 禍害なるかな、パリサイ人よ、汝らは薄荷・芸香その他あらゆる野菜の十分の一を納めて、公平と神に對する愛とを等閑にす、されど之は行ふべきものなり。而して彼もまた等閑にすべきものならず。 43 禍害なるかな、パリサイ人よ、汝らは會堂の上座、市場にての敬禮を喜ぶ。 44 禍害なるかな、汝らは露れぬ墓のごとし。其の上を歩む人これを知らぬなり』 45 教法師の一人、答へて言ふ『師よ、斯かることを言ふは、我らをも辱しむるなり』 46 イエス言ひ給ふ『なんぢら教法師も禍害なる哉。なんぢら擔ひ難き荷を人に負せて、自ら指一つだに其の荷につけぬなり。 47 禍害なるかな、汝らは預言者たちの墓を建つ、之を殺しし者は汝らの先祖なり。 48 げに汝らは先祖の所作を可しとする證人ぞ。それは彼らは之を殺し、汝らは其の墓を建つればなり。 49 この故に神の智慧いへる言あり、われ預言者と使徒とを彼らに遣さんに、その中の或者を殺し、また逐ひ苦しめん。 50 世の創より流されたる凡ての預言者の血、 51 即ちアベルの血より、祭壇と聖所との間にて殺されたるザカリヤの血に至るまでを、今の代に糺すべきなり。然り、われ汝らに告ぐ、今の代は糺さるべし。 52 禍害なるかな教法師よ、なんぢらは知識の鍵を取り去りて自ら入らず、入らんとする人をも止めしなり』