Japanese
(i)
20 祭司長・長老ら、群衆にバラバの赦されん事を請はしめ、イエスを亡さんことを勸む。
21 總督こたへて彼らに言ふ『二人の中いづれを我が赦さん事を願ふか』彼らいふ『バラバなり』
22 ピラト言ふ『さらばキリストと稱ふるイエスを我いかにすべきか』皆いふ『十字架につくべし』
23 ピラト言ふ『かれ何の惡事をなしたるか』彼ら烈しく叫びていふ『十字架につくべし』
24 ピラトは何の效なく反つて亂にならんとするを見て、水をとり群衆のまへに手を洗ひて言ふ『この人の血につきて我は罪なし、汝等みづから當れ』
25 民みな答へて言ふ『其の血は、我らと我らの子孫とに歸すべし』