Japanese(i)
1 夜明けになりて、凡ての祭司長・民の長老ら、イエスを殺さんと相議り、 2 遂に之を縛り、曳きゆきて總督ピラトに付せり。 3 ここにイエスを賣りしユダ、その死に定められ給ひしを見て悔い、祭司長・長老らに、かの三十の銀をかへして言ふ、 4 『われ罪なきの血を賣りて罪を犯したり』彼らいふ『われら何ぞ干らん、汝みづから當るべし』 5 彼その銀を聖所に投げすてて去り、ゆきて自ら縊れたり。 6 祭司長らその銀をとりて言ふ『これは血の價なれば、宮の庫に納むるは可からず』 7 かくて相議り、その銀をもて陶工の畑を買ひ、旅人らの墓地とせり。 8 之によりて其の畑は、今に至るまで血の畑と稱へらる。 9 ここに預言者エレミヤによりて云はれたる言は成就したり。曰く『かくて彼ら値積られしもの、即ちイスラエルの子らが値積りし者の價の銀三十をとりて、 10 陶工の畑の代に之を與へたり。主の我に命じ給ひし如し』