12 イエス言ひ給ふ『實にエリヤ先づ來りて、萬の事をあらたむ。さらば人の子につき、多くの苦難を受け、かつ蔑せらるる事の録されたるは何ぞや。
Mark 9:12 Cross References - Japanese
Matthew 3:1-12
1 その頃バプテスマのヨハネ來り、ユダヤの荒野にて教を宣べて言ふ2 『なんぢら悔改めよ、天國は近づきたり』3 これ預言者イザヤによりて、斯く云はれし人なり、曰く『荒野に呼はる者の聲す「主の道を備へ、その路すぢを直くせよ」』4 このヨハネは駱駝の毛織衣をまとひ、腰に皮の帶をしめ、蝗と野蜜とを食とせり。5 ここにエルサレム及びユダヤ全國、またヨルダンの邊なる全地方の人々、ヨハネの許に出できたり、6 罪を言ひ表し、ヨルダン川にてバプテスマを受けたり。7 ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ。8 さらば悔改に相應しき果を結べ。9 汝ら「われらの父にアブラハムあり」と心のうちに言はんと思ふな。我なんぢらに告ぐ、神は此らの石よりアブラハムの子らを起し得給ふなり。10 斧ははや樹の根に置かる。されば凡て善き果を結ばぬ樹は、伐られて火に投げ入れらるべし。11 我は汝らの悔改のために、水にてバプテスマを施す。されど我より後にきたる者は、我よりも能力あり、我はその鞋をとるにも足らず、彼は聖靈と火とにて汝らにバプテスマを施さん。12 手には箕を持ちて禾場をきよめ、その麥は倉に納め、殼は消えぬ火にて燒きつくさん』
Matthew 11:2-18
2 ヨハネ牢舍にてキリストの御業をきき、弟子たちを遣して、3 イエスに言はしむ『來るべき者は汝なるか、或は、他に待つべきか』4 答へて言ひたまふ『ゆきて、汝らが見聞する所をヨハネに告げよ。5 盲人は見、跛者はあゆみ、癩病人は潔められ、聾者はきき、死人は甦へらせられ、貧しき者は福音を聞かせらる。6 おほよそ我に躓かぬ者は幸福なり』7 彼らの歸りたるをり、ヨハネの事を群衆に言ひ出でたまふ『なんぢら何を眺めんとて野に出でし、風にそよぐ葦なるか。8 さらば何を見んとて出でし、柔かき衣を著たる人なるか。視よ、やはらかき衣を著たる者は、王の家に在り。9 さらば何のために出でし、預言者を見んとてか。然り、汝らに告ぐ、預言者よりも勝る者なり。10 「視よ、わが使をなんぢの顏の前につかはす。彼はなんぢの前に、なんぢの道をそなへん」と録されたるは此の人なり。11 誠に汝らに告ぐ、女の産みたる者のうち、バプテスマのヨハネより大なる者は起らざりき。されど天國にて小き者も、彼よりは大なり。12 バプテスマのヨハネの時より今に至るまで、天國は烈しく攻めらる、烈しく攻むる者はこれを奪ふ。13 凡ての預言者と律法との預言したるは、ヨハネの時までなり。14 もし汝等わが言をうけんことを願はば、來るべきエリヤは此の人なり、15 耳ある者は聽くべし。16 われ今の代を何に比へん、童子、市場に坐し、友を呼びて、17 「われら汝等のために笛吹きたれど、汝ら踊らず、歎きたれど、汝ら胸うたざりき」と言ふに似たり。18 それは、ヨハネ來りて飮食せざれば「惡鬼に憑かれたる者なり」といひ、
Matthew 16:21
21 この時よりイエス・キリスト、弟子たちに、己のエルサレムに往きて、長老・祭司長・學者らより多くの苦難を受け、かつ殺され、三日めに甦へるべき事を示し始めたまふ。
Matthew 26:24
24 人の子は己に就きて録されたる如く逝くなり。されど人の子を賣る者は禍害なるかな、その人は生れざりし方よかりしものを』
Mark 1:2-8
2 預言者イザヤの書に、『視よ、我なんぢの顏の前に、わが使を遣す、彼なんぢの道を設くべし。3 荒野に呼はる者の聲す、「主の道を備へ、その路すぢを直くせよ」』、と録されたる如く、4 バプテスマのヨハネ出で、荒野にて罪の赦を得さする悔改のバプテスマを宣傳ふ。5 ユダヤ全國またエルサレムの人々、みな其の許に出で來りて罪を言ひあらはし、ヨルダン川にてバプテスマを受けたり。6 ヨハネは駱駝の毛織を著、腰に皮の帶して、蝗と野蜜とを食へり。7 かれ宣傳へて言ふ『我よりも力ある者、わが後に來る。我は屈みてその鞋の紐をとくにも足らず、8 我は水にて汝らにバプテスマを施せり。されど彼は聖靈にてバプテスマを施さん』
Luke 1:16-17
Luke 1:76
76 幼兒よ、なんぢは至高者の預言者と稱へられん。これ主の御前に先だちゆきて、其の道を備へ、
Luke 3:2-6
Luke 23:11
11 ヘロデその兵卒と共にイエスを侮り、かつ嘲弄し、華美なる衣を著せて、ピラトに返す。
Luke 23:39
39 十字架に懸けられたる惡人の一人、イエスを譏りて言ふ『なんぢはキリストならずや、己と我らとを救へ』
John 1:6-36
6 神より遣されたる人いでたり、その名をヨハネといふ。7 この人は證のために來れり、光に就きて證をなし、また凡ての人の彼によりて信ぜん爲なり。8 彼は光にあらず、光に就きて證せん爲に來れるなり。9 もろもろの人をてらす眞の光ありて、世にきたれり。10 彼は世にあり、世は彼に由りて成りたるに、世は彼を知らざりき。11 かれは己の國にきたりしに、己の民は之を受けざりき。12 されど之を受けし者、即ちその名を信ぜし者には、神の子となる權をあたへ給へり。13 かかる人は血脈によらず、肉の欲によらず、人の欲によらず、ただ、神によりて生れしなり。14 言は肉體となりて我らの中に宿りたまへり、我らその榮光を見たり、實に父の獨子の榮光にして、恩惠と眞理とにて滿てり。15 ヨハネ彼につきて證をなし、呼はりて言ふ『「わが後にきたる者は我に勝れり、我より前にありし故なり」と、我が曾ていへるは此の人なり』16 我らは皆その充ち滿ちたる中より受けて、恩惠に恩惠を加へらる。17 律法はモーセによりて與へられ、恩惠と眞理とはイエス・キリストによりて來れるなり。18 未だ神を見し者なし、ただ父の懷裡にいます獨子の神のみ之を顯し給へり。19 さてユダヤ人、エルサレムより祭司とレビ人とをヨハネの許に遣して『なんぢは誰なるか』と問はせし時、ヨハネの證はかくのごとし。20 乃ち言ひあらはして諱まず『我はキリストにあらず』と言ひあらはせり。21 また問ふ『さらば何、エリヤなるか』答ふ『然らず』問ふ『かの預言者なるか』答ふ『いな』22 ここに彼ら言ふ『なんぢは誰なるか、我らを遣しし人々に答へ得るやうにせよ、なんぢ己につきて何と言ふか』23 答へて言ふ『我は預言者イザヤの云へるが如く「主の道を直くせよと、荒野に呼はる者の聲」なり』24 かの遣されたる者はパリサイ人なりき。25 また問ひて言ふ『なんぢ若しキリストに非ず、またエリヤにも、かの預言者にも非ずば、何故バプテスマを施すか』26 ヨハネ答へて言ふ『我は水にてバプテスマを施す。なんじらの中に汝らの知らぬもの一人たてり。27 即ち我が後にきたる者なり、我はその鞋の紐を解くにも足らず』28 これらの事は、ヨハネのバプテスマを施しゐたりしヨルダンの向なるベタニヤにてありしなり。29 明くる日ヨハネ、イエスの己が許にきたり給ふを見ていふ『視よ、これぞ世の罪を除く神の羔羊。30 われ曾て「わが後に來る人あり、我にまされり、我より前にありし故なり」と云ひしは此の人なり。31 我もと彼を知らざりき。然れど彼のイスラエルに顯れんために、我きたりて水にてバプテスマを施すなり』32 ヨハネまた證をなして言ふ『われ見しに、御靈鴿のごとく天より降りて、その上に止れり。33 我もと彼を知らざりき。されど我を遣し水にてバプテスマを施させ給ふもの、我に告げて「なんぢ御靈くだりて或人の上に止るを見ん、これぞ聖靈にてバプテスマを施す者なる」といひ給へり。34 われ之を見て、その神の子たるを證せしなり』35 明くる日ヨハネまた二人の弟子とともに立ちて、36 イエスの歩み給ふを見ていふ『視よ、これぞ神の羔羊』