34 イエス言ひ給ふ『パン幾つあるか』彼らいふ『七つ、また小き魚すこしあり』35 イエス群衆に命じて地に坐せしめ、36 七つのパンと魚とを取り、謝して之をさき弟子たちに與へ給へば、弟子たちこれを群衆に與ふ。37 凡ての人くらひて飽き、裂きたる餘を拾ひしに、七つの籃に滿ちたり。38 食ひし者は、女と子供とを除きて四千人なりき。
5 イエス問ひ給ふ『パン幾つあるか』答へて『七つ』といふ。6 イエス群衆に命じて地に坐せしめ、七つのパンを取り、謝して之を裂き、弟子たちに與へて群衆の前におかしむ。弟子たち乃ちその前におく。7 また小き魚すこしばかりあり、祝して、之をもその前におけと言ひ給ふ。8 人々食ひて飽き、裂きたる餘を拾ひしに、七つの籃に滿ちたり。9 その人おほよそ四千人なりき。イエス彼らを歸し、
17 イエス知りて言ひたまふ『何ぞパン無き故ならんと語り合ふか、未だ知らぬか、悟らぬか、汝らの心なほ鈍きか。18 目ありて見ぬか、耳ありて聽かぬか。又なんぢら思ひ出でぬか、19 五つのパンを裂きて、五千人に與へし時、その餘を幾筐ひろひしか』弟子たち言ふ『十二』20 『七つのパンを裂きて四千人に與へし時、その餘を幾籃ひろひしか』弟子たち言ふ『七つ』21 イエス言ひたまふ『未だ悟らぬか』